Go Zitudai.HP
RNO--6794
 平成30年 3月 本科生講座
演題 【 植物の歴史と生物多様性   】
  講師 中央大学理工学部教授
   西田 治文 先生

講演要旨
 生物の40億年に及ぶ歴史の中で、陸上に生物が進出したのは早くとも5億年前である。私たちの現在の生活を実質的に支えている花を咲かせる植物(被子植物)は、恐竜時代の半ばまで地球には存在しなかった。日本列島が今のような形になり始めたのは約2500万年前からである。翻ってヒト(ホモ・サピエンス)の歴史はわずかに20万年、最初に日本列島に到達したのはおよそ4万年前とされている。生物の歴史は、その多様性の歴史であり、生物同士の共生バランスの歴史でもある。ヒトの持続可能性は、全ての生物と共に生きることでしか実現せず、その根源は生物多様性の保全にある。植物はその生物多様性を支える屋台骨である。
 私たちは植物の歴史を知ることで初めて、現在の生態系が大きく壊れれば取り返しがつかないことを理解するのである。