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RNO--6570
 2017年 12月 本科生講座
演題 【田中正造に学ぶ】
  講師 渡良瀬川研究会副代表
   田中正造に学ぶ会副代表
     赤上 剛 先生
講演要旨
◇公害・環境問題は地球規模で今や待ったなしの状態にある。
 国内では、企業の不祥事が相次ぎ、福島第一原発事故が未収束のまま原発再稼働もすすめられている。
◇近代日本の公害事件・足尾銅山鉱毒事件に真正面からぶつかったのが田中正造。
 ”連戦連敗”の中で彼は成長し続けた。彼の生涯を通して、近代文明とは何なのか、人間が生きるとはどういうことなのかを、共に学んでいきたい。
講演内容
・今、田中正造に学ぶこと
 田中正造を「偉人」「義人」と最初から別格の人と見ない。その成長過程こそが学ぶに値する。
 100年以上前に”人権、自治、環境・自然との共生、憲法政治の実現、非戦平和・軍備全廃、無所有の生活”思想に到達
・田中正造は何と闘ったか
 *いのちを守れ。冤罪をゆるさず。
 *自治を破壊するな
 *国家の責任を問うー財産権と生きる権利の保障。憲法・法律の正当な実行による足尾銅山の操業停止を要求
 *生活を守れ=土地の強制取り上げ・買収を許さない
 *戦争反対
 *政・官・学・業の癒着反対
 *”いのち”こそ最優先
 *自然あっての人間生活、自然との共生
  最大の公害は<戦争>と<原発事故>
  公害・環境問題は、現在の我々が加害者で、未来の世代を被害者とする犯罪行為である
・なぜ、公害事件が繰り返され、巨大化するのか→足尾銅山鉱毒事件を学ぶ意義
 足尾銅山鉱毒事件を手がかりに、水俣、福島とつないで考えることを通して、これからの日本近代史像は足尾を原点にしなければならない。まずは足尾銅山鉱毒事件が近代公害の原点たるゆえんを周知させよう。
 ・公害行政の悪しき先例が足尾銅山鉱毒事件でつくられ、今も踏襲されている問題
  足尾銅山鉱毒事件・谷中村事件とチッソ水俣病事件および3.11東電福島原発事件の共通性
    差別、国策企業、無責任、被害隠蔽、癒着、利益・経済優先
 ・近代日本の公害事件→繰り返されますます巨大化する公害事件
 ・正造の言葉から
  予の書を見るべからず、予の議論を聴くの用なし。・・・ただ、予の行いを見るとも聴くともすることを良しとす
  真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし