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RNO--633
 6月 聴講生講座
演題       【真菌研究と南米への旅】
  講師               千葉大学名誉教授  宮治 誠 先生
講演要旨
 昭和38年千葉大学を卒業した時、私の人生設計は5年位医局で修業した後、地元の川崎に戻り一開業医としての人生を送ることでした。しかしふとしたことから、それでは悔いが残るのではないかと感じ、大学院の4年間は死ぬ気で研究してみよう、それから開業しても遅くはないのではないかと考えたのです。では何を研究するか、いろいろ考えましたが、病原真菌を基礎的科学の観点から研究している研究者は日本にいないことに気付き、カビの研究に入っていったのです。研究は面白く、無我夢中の一日を過ごす毎日でした。
 当時は千葉大学病院の第二外科では医学会のトップレベルの腎移植をやっていました。移植手術には感染症予防が不可欠です。ウイルスにはワクチン、細菌には抗生物質の研究がされていて、薬の開発も進んでいたのですが、カビ(病原真菌)の感染症予防の研究が遅れていました。この分野の研究で千葉大学に教室を持ち学生を指導し教授生活を続けていましたが、研究室に閉じこもって試験管を振る生活に疑問を感じてきたのです。
 そこで、研究テーマを病原真菌の生態学に代え、南米にフィールドワーク拠点をおきました。病原真菌の生態学の研究をやれば、世界中を飛び回り現地の人との交流ができ、その国の文化を満喫できると思ったからです。なぜ南米かというと、カーニバルがあり美女が多いからです。ブラジルでの生活で気付いたことをいくつか述べてみたいと思います。
1 人種間の相性
 ブラジルの研究相手の教授、所長さんが日系二世を妻にしている。理由を聞くと「彼女は忠実で、決して裏切らない」とのこと。このようにポルトガル人と日本人の間には天使のような可愛い子どもが生まれてくる。すなわち両人種の遺伝子の相性がいい。
2 ブラジルの安定性
 貧富の差が激しく、犯罪は多発し、市民は自己防衛にエネルギーを使い、ひどいインフレを度々経験しているのに貧しい人々が暴動を起こさない。ゲリラ組織が存在しない。
3 日本人街の移り変わり     略
4 ファベーラ(貧民窟街)    略