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RNO--6310
 2017年 7月 本科生講座
演題 【ヤマサ醤油七代目 濱口梧陵と稲むらの火】
  講師    ヤマサしょうゆ株式会社代表取締会長
      濱 口 道 雄 先生

講演要旨
 いち早く津波の襲来を察知した庄屋の五兵衛が刈り取った稲むらに日をつけて
村人を高台に誘導し、多くの村人の命を救ったという「稲むらの火」の逸話は戦前の国定教科書の国語読本に掲載されましたが、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の「生ける神」が原作です。近年光村図書の小5の国語教科書にも取り上げられるなど、いま再び注目をあびています。「稲むらの火」の主人公、庄屋の五兵衛は演者の高祖父であるヤマサ醤油七代目濱口梧陵がモデルです。初代駅逓頭(郵政大臣)を勤めるなど家業の醤油屋の枠にとどまらず、幕末から明治初期にかけて幅広く活躍した「濱口梧陵と稲むらの火」についてお話します。
講演内容
・ 出身地 紀州 和歌山県 有田郡 広川町
・ 醤油のルーツ
  鎌倉時代の禅僧「覚心」が、宋に渡り径山寺で修行後帰国し、紀州の湯浅に       
西方寺(いまの興国寺)を創建、学んだ仏教を広め、径山寺味噌の製法を近隣の人に教えた。
 間違って水分の多い径山寺味噌ができてしまい、その余分な水気をなめてみると、・・・。→今日のたまり醤油に近い。
・ 太平洋岸に広がる紀州(和歌山)の地名
 白浜→伊豆・白浜、房総・白浜
 勝浦→房総・勝浦
 紀州(和歌山県)から移り住んだ人々によって、郷土の地名にちなんで名付けられた。
・ 江戸時代の紀州人の房総半島への進出
  「鰯漁場」の開発
  「鯨漁」の技法の伝授
  「鰹漁」と「鰹節」の製造法
  「醤油」の醸造
・ なぜ、千葉県にしょうゆ製造業者が多いのか?
  常総の「大豆」「小麦」、行徳の「塩」
  銚子 醸造に適した湿度が高く、温暖な気候
  江戸という大消費地に近く、利根川や江戸川の水運利用した地の利、霞ヶ浦周辺の大豆や小麦といった質の良い原料生産地に近かった。
・ 江戸時代の初期、文化の中心は「上方」
  上方から来たしょうゆ「下りしょうゆ」高級品
  江戸周辺の産物「下らない」もの、下級品
・ 濱口梧陵(1820年〜1885年)の人生
・ 文部省 小学国語読本 「第十 稲むらの火」
  「稲むらの火」出典は小泉八雲の「生ける神」