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RNO--493
 3月   本科生講座
演題              【地球環境について】
  講師            中央大学理工学部教授  西田 治文 先生
講演要旨 
 最近は、環境問題を通して地球環境そのものへの興味や意識が一般社会でも高まりつつあるが、日本人の環境への理解はまだ正確さを欠いたり、不十分であったりする。たとえば、環境問題といえば二酸化炭素の排出量やエネルギー問題などで、それぞれ自動車を改良したり、風力発電を導入するといった「技術」で解決できることだと考える人が、現役の大学生にさえみられる。しかし、地球は生命の星であることが特徴で、人類の現在も将来も他の生き物との共存なくしてはありえない。環境問題を突き詰めると多様な生物の存在(生物多様性)を今後どのように維持できるかということに行き着くが、失われた種と生態系を「復元」する「技術」さえ持っていない。このお話では、なぜ生物多様性が大事なのかを生命の歴史と環境の変遷を概観しながら解説し、そこから今後の人類のありかた、その一人一人としての私たちのあり方を、世界から地球レベルでどう考えればよいのかについて生物学としての視点から方向付けしたい。