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RNO--4199
 2013年 9月 本科生講座
演題 【 市民参加型の緑化活動の方向性 】
  講師 千葉大学大学院研究科 渡辺 均 先生

講演要旨
 植物と人の歴史は古く、現代においても人の成長には植物はなくてはならないものです。近年、植物と人の関わりが希薄になってきましたが、ただ単に都市に緑を増やせば良いという訳でもありません。行政主体の緑化から地域住民が参加する緑化活動や街づくりが求められつつあります。
 本講演では人と植物の関わりについて概説し、市民参加型の緑化活動の現状について説明し、今後の緑化活動の方向性について解説します。

講演内容
1 花卉とは
2 植物の効用
 (1)人はなぜ花を見ると心がなごむ?
 (2)人はなぜ花を食べないか?
 (3)花色は警戒色
 (4)花(植物)からのメッセージ・・・歡迎性、安全性、興奮性
 (5)無用なものの微妙な用途(岡倉天心)
    花は生活必需品ではない。花が無くても生活に支障はない。
    でも、あったほうがちょっと良い。心が豊かになるから。
 (6)花はこころの道具
    ・心のメッセージ
    ・花は「喜怒哀楽」の「怒」を伝えることはない。
    ・花はマイナスの心を伝えられない・・・怒、憎悪、妬み、恨み、怨念、嫉妬、殺意・・
    ・儀式に使われる心の道具  「歌」「酒」「灯」 「花」
 (7)誰のために花を使うか?
    フォーマルフラワー・・・プラスの心を他人に伝える
    カジュアルフラワー・・・自分へのご褒美  自分に自分の心を伝える
3 植物がもたらすさまざまな効果
 (1)生産的効用・よっ求 (2)経済的効用 (3)心理的(精神的)効用 (4)環境的効用
 (5)社会的効用
    ?身近な人間関係の円滑化とその維持(市民農園、ふれあいの場など)
    ?地域社会の形成(まちづくり、コミュニティーへの影響)
    ?景観向上による地域評価向上(文化レベルの向上、不動産価値)
    ?グループ活動における社会性の養成と発達(人づくり、社会性を学ぶ場所)
 (6)教育的効果
    ?学校教育の場(情操教育、理科・生物教育、農業教育)
    ?家庭や地域における日常(教育)・・身近な植物とのかかわり、季節感
 (7)身体的効用
4 植物(花)の効用を園芸教育(幼児教育)に取り入れる
5 植物教育(自然教育)の重要性

  園芸を通して人間は成長する