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RNO--4129
 2013年 7月 本科生講座
演題 【 池波正太郎「食卓の情景」】
  講師 NHK情報ネットワーク元代表取締役社長 宮本 克彦 先生

講演要旨
 池波正太郎著の「食卓の情景」に登場する人達、その著者は皆、生き生きと人生を歩んだ昭和の先輩達である。
その心延えを学びたいと考えています。
※心延え(こころばえ)ーーー心のありよう。心構え。風情。おもむき。(大辞林)

講演内容
 昭和47,48年 週刊朝日に連載。昭和39年のオリンピックで、日本はがらりと変わった。昔の息吹、様子を書いておこうと連載開始。
 海軍に入隊、半舷上陸(艦船の乗組員を半分に分けて,一方が当直に残り,他方が上陸・休養をする方式。)の時の、股間を蹴りあげた話と、その後日談、今と違う、戦中の日本人のエピソード。
 食べ物屋の話。食べさせる人の気持を1行で表現。「親方は、命がけで握っている」「私にはもう、ステーキが焼けなくなりました」など。作る人、働く人、運ぶ人が一緒になって、食べることがある。
 師匠・長谷川伸とのエピソード。直木賞を受賞して報告に行ったら「それは良かったねえ」の一言。後に奥さんから、当日はそわそわ、声も上ずり、我が子のように心配していた事を知る。この感じがいい。信念あって、個性的。筋を通して、勝手もする。今の時代に必要なこと。
 この本に出てくる人々の「潔さ」「判断力」「心延え」、人としてこれから通用する精神。