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RNO--4067
 2013年 6月 本科生講座
演題 【 子どもと心ー心の健康と勇気づけ】
  講師 日本大学大学院非常勤講師・臨床心理士 渡部 正 先生

講演要旨
 現代のさまざまな問題行動の背景には「心の健康」を損ない、さらに「勇気」が挫かれた状態が見え隠れしている。平成10年から23年にかけて自殺者数が3万人を超えていることもそうであろうし、子どもたちの問題行動(不登校、中途退学、暴力行為、いじめ等)の背後にも「勇気の欠如」がみられます。
 そこで講演では「心の健康」をどのように考えたらいいかを述べ、さらに子どもたちが「心の健康」を損なっている社会的な背景について考察する。次に家庭、学校において「子どもを勇気づける」効果的な方法を述べるとともに、子どもの成長に重要な「夫婦間のコミュニケーション」についても「勇気づけ」の視点から言及したい。

講演内容
1 「こころの健康」とは
 Hand(手)・・・働く    Head(頭)・・・決断する
 Heart(こころ)・・・自分で自分を励ます力  Health(健康)
 Hope(希望)・・・勇気づけにつながる
2 「勇気づけ」とは
 今こそ、日本のあらゆる分野で「勇気づけ」が必要
 アドラー心理学では「精神的な健康」に必要なものは、「共同体感覚」と「勇気」の2つであるという。
 「勇気づけ」の基本語は、”ありがとう”、”うれしい”、”お陰で助かった”の3つの言葉。
3 「勇気づけ」による子どもとの「豊かなコミュニケーション」の方法
4 夫婦間の「勇気づけ」 うれしい、ありがとう、助かった
 ・命令口調からお願い口調に
 ・口に出して言おう
 ・「自分が変わらないと相手は変わらない」ことを肝に銘じよう
5 八街少年院「生活詩集」の紹介と参加者による朗読
  「なりたい」
     心がこわれるほど
     苦しくて
     やさしい言葉をかけてくれる人
     捜したけれど
     どこにもいない
     ふと思う
     捜すような人間やめて
     やさしい言葉を掛けられる
     そんな人間になりたい
           生活詩集「若い木の詩」より

  以下略