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RNO--3399
 2012年7月 本科生講座
演題    【日本酒のアラカルト】
  講師         有限会社 稲花酒造代表取締役  秋葉 貴子 先生


講演要旨
 日本酒は発酵食品です。今、日本酒の保健効果について盛んに研究されています。また、国酒として、日本の文化として日本酒を見直そうという動きがあります。そんな中、お酒の商品も多種多様な展開がされています。日本の文化としての日本酒を知り、商品知識を得ることで日本酒の味わいは、より美味しく楽しくなり、豊かな人生の要素のひとつになる可能性があります。その可能性を探りたいと思います。
内容
1 日本酒の紀元から現在まで
 古代の酒は、女性が造った。日本では清浄な処女が米を噛み、吐き出したものを蓄えて酒にした
(口噛みの酒)。酒を造り、酒を管理した女性を刀自(とじ)といっていたが、現在でも酒造技師長を杜氏(とうじ)と呼ぶのは、ここからきている。
 千葉県における清酒製造業は古く、寛永、元禄に数軒が創業。江戸末期の安政年間には、急激に増加。明治33年には237軒に達したが、その後減少、現在は、40数軒となっている。
2 なぜ、千葉で酒造り?
 品評会などに行くと、「千葉で酒造り?」「千葉のはいらないから、東北の酒くれ」という声を良く聞く。「千葉なんかで、よく酒作ってるね?」とまで、いう人もいる。
 そこで、私なりに、なぜ千葉で酒造りなのかの疑問に答えたいと思う。
 水ーーーいい水が出る。砂ごしの軟水で良質の水。硬水の蔵もあるが。
 米ーーー多古米、長狭米、夷隅米などのブランド米がある、千葉の米は美味しい。
 気候ーー暖かい土地では、うまい酒が出来ないだろうという、わけだが、千葉の冬は十分寒い。
     酒造りは、蔵の温度は5〜6℃が最適。これ以上寒いと、酵母の発酵が停止してしまう。                 
     千葉のそこそこの寒さがちょうどいいくらい。 
3 日本酒の商品について
 造り酒屋の気持ちーー酒の一滴は血の一滴。酒を売るのではなく、酒を通して、文化を売る。
 酒の健康効果は高い。
 酒ーー濾過されたもの(通常)。炭素で濾過、色など消える。腐らない酒ができるが、美味しい成    分もとれてしまう。濾過しないもの(無濾過生原酒)で、体に良い成分を残す努力が、酒屋の良心と考えている。
4 日本酒は日本の文化
 どんな場面でーーー神様のおさがり(神との契約)
          兄弟の盃(室町時代)主従、親子、兄弟
 酒は、人と人、神と人を結ぶコミュニケーションツール。
 三三九度の酒(一度=自らの覚悟、二度=隣の意志の確認、三度=神への誓い)

楽しく酒を飲む、これが大切