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RNO--3326
 2012年6月 聴講生講座
演題    【放射線とからだ】
  講師    日本赤十字社成田赤十字病院 放射線科医師  岡田 淳一 先生


講演要旨
 放射線は医療をはじめ様々な分野で利用されています。しかしその一方で、福島第一原子力発電所で事故が発生したこともあり、不安を感じる方も多いと思います。放射線についての知識を深めていただくため、本講演では3つのことについて、順にお話いたします。

内容
1 放射線についての基礎的な知識
 放射能とは、放射線を出す能力のことで、放射性セシウムなどの放射性物質が放射線を発します。放射線にはα線、β線、中性子線、γ線、X線などがあります。それぞれの性質に従って物質を透過し、エネルギーを与えます。

2 放射線の利用
 放射線は化学分析、殺菌、発電、兵器のほか、医療に利用されています。1895年、ドイツ人のレントゲンが発明したX線を自ら手にあてて骨の写真を撮りました。それ以降、放射線を用いる検査は著しく進歩し、病気の正確な診断ができるようになりました。
 放射線は、癌の治療にも用いられており、乳癌や前立腺癌などでは、多くの人が放射線によって治癒しています。

3 放射線の人体への影響と福島第一原発事故
 放射線の人体への影響を表す尺度として、実行線量(単位はSV、日本語ではシーベルト。1mSVは1SVの千分の一)が用いられています。人間は宇宙や大地などの自然界から、放射線を浴びています。自然放射線と呼ばれ、日本では年間1.5mSV,世界平均では年間2.4mSVの被爆(放射線に人体がさらされること)量です。人間が一度に100mSV被爆すると、癌になる頻度が増えることがわかっています。福島第一原発における被爆量は、福島県内で年間5mSVを超えるところがあります。千葉県においては、年間1mSV未満のところが大部分です。

質疑応答 略