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RNO--3139
 2012年 3月 本科生講座
演題        【 漢方医学概論 】
  講師              元千葉大学教授  寺澤 捷年 先生

講演要旨 
 
1.漢方医学の歴史
 「漢方」は中国から西暦552年仏教の伝来とともにわが国に伝わった。その後、遣随使、遣唐使などによりさらに高度なものとなった。江戸中期、吉益東洞の改革により、わが国の医療は幕末までは専ら漢方医学によって支えられていた。しかし、明治政府はドイツ医学を世紀の医学教育の模範として、漢方医学を捨て去った歴史がある。しかし、国民の強い要請を受けて、2001年から、医学教育の中で漢方医学を学ぶことが明記され、現在、全ての医科大学、医学部で教育される時代を迎えている。

2.西洋医学の考え方と東洋医学の考え方
 なぜ、今、漢方(東洋)医学か。それは、西洋医学が専門分化の一途をたどる中で、人間存在の全体像を把握することが困難になる状況を生み出しており、漢方医学の持つ全体制の価値が見直されつつあるということである。心と体から成り立つ人間の存在は決して部品の寄せ集めではない。心のありようが身体と密接に関連すること。これは我々が日常的に実感しているところである。しかるに、西洋医学は「こころ」を置き去りにしている。
 漢方医学は中国を淵源とした伝統医学である。この医学は近代西洋医学とは全く異なったパラダイム(思想の枠組み)で成り立っている。心身一如と言い、陰陽論、五臓論で生体の不具合を相対的に認識し、漢方薬という天然薬物を複数組み合わせた薬剤で対処する。

3.実際の臨床例
 基本的には漢方と西洋医学の良い面を十分理解して双方の良い面を症例に応じて治療すべきだ。
 ここの臨床例については省略