Go Zitudai.HP
RNO--2958
 2011年 12月 本科生講座
演題   【 江戸期に書かれた利根川圖志に見る奇伝 】
  講師              劇作・演出家   大川 義行 先生

講演要旨
 「利根川圖志」とは、江戸時代日本各地の様子を挿絵を交えて説明した風土記の一つで、作者は赤松 宗旦、絵師は葛飾 北斎。同様なものに、江戸図示、成田図志、下総図示などがある。

1.利根川をのぼる鮭の話
 利根川の鮭は布川を以て最とす。これを布川鮭と畏怖(いう)。銚子口より小見川息栖(いきす)、あでは潮水さかのぼる。佐原もなお塩気あり。故にその肉、赤色薄く、味わい甚く劣れり。これより淡水を遡る事六,七里安食村に至りて味わい佳なり。これより三里上がりて小文間に至る。この間の漁を府川村の有とす。この処塩気全く去り、魚肥え脂つき、肉紅にして・・・・・・

2.おお腹くってう明神の奇祭
 解説「おお腹くちいの泥祭り」は毎年4月3日執行。昔、3月初午の日に、野田市三ッ掘の利根川川べりの堤で、若者たちが草刈をしていたところ、洪水のため穴のあいた巨木が流れて来たので、皆で力を合わせて取り上げようとしたが重くて上がらない。そこでその日は綱で柳の木につないで置いたところ、その後、他村の者との奪い合いになった。三ッ掘地区の若者たちは腹がくちい(飽食)ほど食べていたので、相手に「おお腹くちいな、えんざいぼう」と言いながら巨木を引揚げて勝った。その流木を産土神に供え、これで神輿を造ったのが今に伝わったという。

3.大願寺道誉上人伝                    略

4.祭神を秘す側高明神                   略

5.銚子川口の歯櫛伝説                   略