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RNO--262
 11月  聴講生講座
演題    【病気の早期治療】
                     講師  千葉大学教授  宮崎  勝 先生 日本人の死亡原因は2005年の統計によるとその第一位はがん30%、第二位は心疾患16%、第三位脳疾患12%、第四位肺炎10%となっている。その癌罹患の部位別データは胃癌、大腸癌、肺癌、肝癌、乳癌の順に罹患率が並んでいる。しかし一口に癌といっても現在罹患したあとの治療後の治癒率においては各臓器別癌腫においては様々であり、大きく異なっている。すなわち癌と診断されても通常の治療を行っていけば充分に治癒が期待できる癌から、一度癌と宣告されたら中々治癒するのが難しい、もしくは治癒するのに大変苦労する癌まで多岐に亘っている。現在全ての癌患者の治癒率は50%である。
 今回は現在まだ治癒率が高くなく難治癌と言われている肝胆膵の癌についてその初期診断および治療成績についてその最新情報を述べる。
 肝臓癌についてはその早期診断方法は近年大きく進歩してきたため1cm程度の癌が容易に診断されるようになった。また治療方法についても外科切除療法を中心にその他のインターベンション治療が有効性を示し患者にとってその治療方法の選択オプションが増えた。また更に外科治療法の一つとして肝移植術もその治療選択の一つとして有効な治療法となってきた。一方肝道癌は早期診断は以前困難で多くの肝道癌が進行したステージでいまだ診断される事が多い。しかしその治療方法は外科治療が主たるものであるが近年著しく進歩してきたため洛繧フ向上が認められる。膵癌は多くの癌の中で最もその洛繧ェ不良と言われてきた疾患であり診断を受けたら治癒することは極みて稀であるとされてきた。しかしこの膵臓癌も徐々にではあるが早期診断方法の進歩、外科切除術の進歩更には化学療法の進歩といった事によって治療成績は確実に向上してきている。