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RNO--1953
 2011年 3月 聴講生講座
演題    【地域医療の崩壊から再生へ】
  講師          千葉県立東金病院長  平井 愛山 先生
1.地域医療に明日はあるか?
(1)勤務医不足と少子高齢化
 2006年北海道江別市立病院(278床)で12名いた内科医が、6月に7名となり、9月末には0名となってしまった。昔なら、医局の教授が「辞めるな、我慢しろ。」と言えば通用したが、今は時代が違う。「江別で仕事を続けてくれ」と頼んだが断られた。医局を辞める医師も多く、人がいない。派遣を頼まれても無い袖はふれない。(北大第一内科西村正治教授)
(2)人材育成と医療連携・疾病管理が成功の鍵       略
2千葉県東部の地域医療とその背景
(1)山武地区ではなぜ内科の勤務医が減ったか?
 山武医療圏の公立3病院の内科医師は平成15年28名いた。18年3月には8名となってしまった。この原因は2004年度の臨床研修必修化以来、出身大学に残る研修医が全国的に減少しているからだ。
 千葉大学でも毎年150名の新人医師が入局していたが、新制度導入後千葉大付属病院に残るのは60名弱。大学付属病院自体が人手不足で、県内外の病院から寄せられる約400名分の医師派遣要請のうち、応じられるのはせいぜい3割でしかない。
(2)若手医師の進路希望は?
 ?学位取得よりは専門医取得が目標
 ?専門医取得は大学病院より市中病院で
 ?研修病院は指導体制や研修プログラムで選択し、就労環境はその次
 まとめると、指導医・研修プログラムが整備され、専門医ライセンスの取れる病院に若手の医師が集まる。
3・千葉県の医師臨床研修教育の現状と課題(地域医療の再生に向けた取り組 み)
(1)地域ぐるみの医師育成システムの構築(医師を地域で育てる時代)
 行政と連携して、地域医療を支える人材の育成、仕組みづくりに着手し、専門医ライセンスの取得可能な認定研修病院への転換をはかり、指導医・レジデント・研修医の3層構造にする。
(2)地域医療システムの再構築(地域病院としての教育機能の充実を)
 医療機関の機能分担の明確化(病院と病院、病院と診療所)をはかり、連携パスを核にした強固な次世代の医療連携体制を構築する。
4・東金病院の内科系専門医の育成と東金病院のモットー
 市民とともにオンリーワンをめざし 決してあきらめない
 みんなで あしたの地域医療を創ろう