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RNO--1789
 2011年1月 聴講生講座
    演題      【最近の国際情勢と日本】
  講師          杏林大学名誉教授   田久保 忠衛 先生
講演要旨 
1.国際情勢を見る4つの原則
  国際情勢を分析し、正確に判断するには次の4つのポイントがある。
(1)視野を広く持て。文化、経済、軍事、その他の中心地での情報を掴め。
(2)事実に基づいて判断すべき。誰が、何時、何処で、何をやった、なぜ、
(3)個人の経験を国際情勢の判断に持ち込むのは辞める。個人と国家は別に  して考える。
(4)外交と軍事は表裏1体のものである。
2.大きな特徴
  ヨーロッパではEUやナトウのシステムにより比較的国家間のトラブルは 少ない。
  しかし、9,11のテロ以降イスラム過激派のものと見られるテロが世界 各国の都市で起こっている。破壊活動を企てる組織が不透明なため、何時何 処で起きるのか把握できない。また核兵器などの大量殺人兵器が彼らの手に 渡ったときの恐ろしさは計り知れないものがある。この問題を事前に食い止 める他の対策が望まれる。
3.中国の動向
  インド洋、太平洋に囲まれた地域が中国とのトラブルに巻き込まれ、中国 を脅威に感じている国が増えてきている。中国は1930年代経済の開放政 策に舵を切った結果、世界第二位の経済大国となった。しかし、それと裏腹 に国民の間に、貧富の差が開き、環境汚染問題、水不足、党・政府官僚の汚 職など、国民の不満が溜まってきている。現に地方では暴動が起きている。
  この難題を抑えるため、中国はさらに開発の手を緩めず、資源獲得のため なりふり構わず強気の強引な外交政策を近隣諸国との間で進めていこうとし ている。これが、尖閣諸島問題であり、ロシア、インド等の国境問題となっ ている。
4.日本はどう対応するか
(1)日米同盟を強固なものにする。
(2)日本の自衛隊を自国は自分の力で守るという姿勢を外交面でも見せる。