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RNO--1183
 2010年6月聴講生講座
演題【人生100年時代を生き抜く為に〜脱・エイジング・プア〜
  講師             弁護士       渥美 雅子 先生
講演要旨
1.エイジング・プアとは何か  (ヤフーからの抜粋)
  高齢貧困層。弁護士の渥美雅子が働いても働いても豊かになることができ ない低所得者層である「ワーキングプア」から連想して造語した。高齢者の
 人口は250万人を突破しているが、高齢者無職世帯では1ヶ月あたりの家 計赤字が平均4万6600円になるという。また、現在、生活保護を受けて いる世帯は焼く105万世帯で、そのうちの45%が高齢者世帯だという。
 高齢者の支援については「私的扶養」と「公的扶養」という2つの道がある が、日本の場合法律上は「私的扶養優先」の原則をとっていて、家族の間で
 高齢扶養の話し合いを行うように定め、家族間で協議が整わないときは家裁
 の調停または審判で決めることになっている。公的扶養が受けられるのは、
 そうした家族がまったく存在しない場合だけなのである。高齢になっても貯 蓄もなく、年金だけでは生活できず、働きたくても働くことができず、しか も家族からの援助も期待できず、その結果、生活に破綻をきたす層が大きな
 問題となりつつある。
2.刑務所はやがて高齢者で満杯になる?
  現在60歳以上の新規刑務所入所者は全体の15%を占め10年前の3倍 に増えている。
  主たる罪状は窃盗罪、万引きである。2003年10%であったものが、
 2008年には22%に増えている。いずれもわずかな金額の食料品を万引 きするケースがほとんどであり、再犯率が高いという特徴がある。その原因 は、刑を終えて出所してもその人をサポートする機関が少なく(47都道府 県中17都道府県しかない)、家族や友人からも見放されてしまい、働く場 所も見つからず、刑務所に入れば1日3食付で寝る場所も確保されていて、 万一病気になってもしっかりした医療機関で面倒を診てもらえるというやむ にやまれぬ事情があるものと思われる。
3.退職後の生活資金はどのくらいかかる?
  モデルにしたのは、夫が今年60歳になる1947年生まれ、妻が二つ  下。夫は80歳、妻は90歳まで生きると仮定して、その間の生活資金の収 支を計算すると、生涯の生活費の不足分の合計は1036万円となる。その 他のイベント出費(リホーム費、クルマの買い替え、医療・介護の備え、葬 式などの費用)を加えると退職後の必要資金の合計は3286万円必要とな る。
4.60歳からの仕事ガイド                  略
5.増える働く高齢者
 行政の対応  ・雇用対策法の改正
        ・就業率の引き上げ、数値目標を設定
 企業の対応  ・定年延長(定年廃止)
        ・再雇用
 個人の労働意欲国際比 ・主要先進国の65歳以上の労働力率は米国の               14.4%をしのぎ22.2%と高い比率を占め1位
6.娘・息子はあてになるか(家庭裁判所に扶養の申立てがなされたケース)
   生活保持の義務と生活扶助の義務          略
7.エイジング・プアにならない為の7つの裏ワザ
 ? なるべく長く働く
   収入は安くてもいいからとにかく働く
 ? 贅沢は敵だ
   ブランド志向からの脱却、見栄、外聞、世間体を気にしない
 ? 成功体験は忘れたほうがいい
   自殺防止、アーサーミラー「セールスマンの死に学ぶ」
 ? 娘・息子をパラサイトさせない
   なるべく早く家から追い出す
 ? 熟年離婚をしない  
   財産分与・年金分割等で夫は必ず貧乏になる
   夫は上手に妻の尻に敷かれるコツを
 ? 遺産を遺そうなどとは思わない
   わずかな遺産を遺すのは喧嘩のもと
 ? 葬式費用を残そうとは思わない
   壮大な葬式を挙げる必要はない
   家族葬、樹木葬でいい
   戒名は自分でつける