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RNO--1037
 2月聴講生講座
演題   【最近の国際情勢と日本】
  講師               杏林大学客員教授 田久保忠衛 先生
1田久保の4原則
 国際情勢は誰でも論じられるが、重要な観点を踏まえておかないととんでもない間違いをおかすこととなる。私が信念とする観点が次の4原則だ。
?大きな視野で、多方面から国際情勢を見よう。例、沖縄問題
?事実に基づかなければ国際情勢は論じられない。
?国家と国家の交渉には裏切りや騙しあいがある。国家と国家の関係と人間と 人間の関係はきちんと区別をすべきである。個人と国家のモラルは違う。例 「友愛」の精神、
?軍事と外交は切り離しては考えられない
2国際情勢の大きな流れ
 第2次世界大戦が終了後、資本主義対社会主義の時代となりアメリカとソ連 を中核とする冷戦時代となったが、社会主義国家が崩壊してアメリカ一極時 代となった。現在では先進8カ国に加えて、中国の急速な発展、インド・ブ ラジルの追い上げにより、アメリカ経済は相対的には弱くはなったが、アメ リカの軍事力、教育力は依然として世界一である。これから先アメリカはつ ぶれることはないが、これまでとは違ったプレーヤーに対する対応が必要と なって来る。
?イスラム原理主義者によるテロ対策
?中国とインドとの関係
?アジア主要国(中国・インド・日本・インドネシア)のどの国とアメリカは 同盟を組むか
3中国の台頭をどう考えるか
 中国は共産党一党独裁国家だが経済だけは市場主義経済で経済を発展させて きた。アメリカとは相互依存の関係を結んでいる。そのため経済力の増大と 共に軍事力も大きくなってきた。それにともないフィリピンのクラーク基地 からアメリカ軍撤退後のフィリピン沖に基地建設、尖閣諸島海域の天然ガス 採取問題等が起きている。今後の中国とインドのエネルギー需要は莫大なも のとなる。そのためには、中東のオイルを自国に運ぶにはインド洋を通らな ければならない。中国はマレーシヤ半島の根元に運河を建設する計画を立て ている。また、ミャンマーとは天然資源を仲立ちとして密接な関係を結んで いる。パキスタン、スリランカに港を建設してやり、中東とのパイプライン の基地として利用しようとしているようだ。
  このような中国の攻勢を抑止していくには、日本が関係諸国との協力体制 が必要なのだが、現在は逆方向に動いている。
5日本の今後                                          日本は中国に対して警戒の目で見ながら、アメリカと同盟の強化を図らなけ ればならない。